日本人は、どの位お釈迦様の偉大さを知っているのか?

 お釈迦様の偉大さは何となく知っているようで、日本ではあまり知られていません。

何となく、偉い方という漠然な認識はあるでしょう。 しかし、どの程度 凄いかという具体的な話となると、お手上げの状態ではないかと思います。

 

2561年前(西暦2018年現在)に 今のネパールにあった王子として生まれたが、出家をし、数年間の苦行の果てに悟りを開かれた偉い方、 その程度の認識が、今の日本人に対するお釈迦様のイメージではないか? と思われます。

 

 では、タイでは、どのようにお釈迦様像があるのでしょうか?

日本とは違い、いまでもニッパン(涅槃)に行かれる偉いお坊様が続出しているタイでは、お釈迦様は、天女の世界はもちろん、あらゆる神々を遙か彼方に通り越して、本当の意味での、そこ(涅槃)という至上の場所におられる方々の事をいいます。

 

 お釈迦様という存在は、前回のネパール、ルンビニでお生まれになられたお釈迦様だけでなく、 歴代にも沢山のお釈迦様がおられ、これから数千年後?にも、前回のお釈迦様の魂とは違う魂の持ち主が次のお釈迦様は出てこられるそうです。 

 

前回のお釈迦様がお生まれになられる10万年前にすでに予告があったという話から、前回にお釈迦様のお話が始まります。

 

それは各世界(人間、天女の世界であるテワダーの世界、神々の世界)に対して、次のお釈迦様がお生まれになるのは、10万年後である。 もし直接 お釈迦様から教えを請いたいモノは、 今後10万年、5戒を守り続ける事で、お釈迦様に会い説法を聞く権利が生じる、とお触れが出た処から、前回のお釈迦様の話が始まります。 

 このお話の事は、タイの小学生ならば、誰でも知っています。  タイのセブンイレブンのコミックにですら、このような下りから始まるお釈迦様の話を絶えず目にする事が出来ます。

 

 そして何故、前回のお釈迦様が歴代のお釈迦様より有名かと言えば、 人々にダルマ(真理、法、やるべき義務)を教えてくださり、どのようにすれば、ニッパン(涅槃)へ到達する事が出来るかという説法を唯一この宇宙で教えて下さった存在という事も、ある程度ダルマを勉強したタイ人ならば、知っている内容の事です。

 

 前回のお釈迦様の子供の頃の数々の偉業、幼少期からの奇跡の顕現をする事で実の父親である立派な王が、息子である王子に降れ伏す姿、出家、魔神との戦い、瞑想、悟り、肉体を離れるまでの事を、漫画からでも、ある程度垣間見る事が出来る文化があります。  

 しかし、殆どの日本人は、タイの小学生が知っている程度の事すらも知らずに、この人生を終わって行きます。

 

 この位、日本人がお釈迦様に対するイメージと、本来のお釈迦様のお話は大きく隔たりがあります。

 

そして、何より お釈迦様のダルマの中で、一番の核心となる、徳分とカルマの法則の話が、 日本には、全く伝わって来ていません。  この徳分とカルマの法則について理解を深めて行く事こそが、ダルマを学ぶ最初の一歩といっても過言ではないでしょう。 

 

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